聖書をほぼ知らないドイツ人と無宗教のイラン人
お久しぶりです!
最近色々と忙しく、記事を更新できずにいました...
今日はちょっと真面目に、宗教についてお話しします!
みなさんは、ヨーロッパの人々や中東アジアの人々が宗教についてどのように考えていると思いますか?
もちろん歴史の授業やテレビなどのニュースで言われているように、ヨーロッパの多くではキリスト教が信仰されており、中東アジアではイスラム教が多く信仰されているのはご存知だと思います
しかし、ドイツに来て、大学で色々な国の人と話しているうちに、とても興味深い宗教事情がわかってきました
この記事では、主に2人の友人を紹介します
一人目は金髪でクールなドイツ人女性Dさん23歳
カフェで宗教について話す機会があったので、思い切って色々聞いてみました
すると...
Dさん「私はクリスチャンではあるけど、聖書持ってないし、そもそも全然内容も知らないよ」
これを聞いて僕はかなり衝撃でした
キリスト教といわれて聖書を思い浮かべる人は多いと思いますが、まさか聖書の内容を知らないクリスチャンがいるとは...
話を聞くと、今の若い人はもちろん、40,50代の人でも聖書の内容をあまり知らない人は結構いるそうです
もちろん、ヨーロッパなら町中にある教会にも、彼らは行きません
日本人も、お墓まいりはするし、お寺はあちこちにありますが、お経を唱えられる人は少ないですよね?
ドイツ人に言わせれば、それと同じ感覚なんだとか
そして、ケルン大聖堂のような大きな教会に行けば、私たちと同じ観光客の1人となり、写真を撮ったりするわけです
(最近行きました:ケルン大聖堂)
それでも彼女は、自分はクリスチャンだと言います。信仰のあり方が幅広くなっているのだなと実感しました
次にお話しするのは、イラン人の男性Eさん25歳
イランでは、国法でイスラム教が国教として定められています
やはりEさんもイスラム教を信仰しているのかと思いきやこれまた衝撃の一言
Eさん「私?無宗教だよ」
正直、無宗教って答えるのは日本人くらいだと思っていましたが、Eさんは、堂々と答えてくれました。
もちろん、これをイラン国内で言うことはとても危険なことです
イランでは、一応キリスト教やユダヤ教なども制限付きで認められていますが、やはり迫害を受ける対象になっています
なのでEさんは、「表向きはイスラム教信者だけど、本当は無宗教だよ」と付け足していました
イランでは豚肉など宗教上禁止されている食べ物がいくつかありますが、僕がEさんと食事をする時、彼は普通に豚肉を食べますし、お酒も飲みます
クリスマスにはこっそり家族でケーキも食べているそうです
表向きではイスラム教を信仰しているものの、本当は無宗教であるイラン人は結構いるそう
思っていたイメージと異なりすぎて、驚きで口が開きっぱなしでした...
今回話を聞いた2人とも、宗教について差別や偏見を持っておらず、どの宗教についても尊重しています
宗教のことって友達同士で話しづらいようにもみえますが、やはりここは大学、様々な情報や議論が飛び交っていて、かといって相手を馬鹿にするわけでもなく、聞いているだけでとても興味深かったです
日本のニュースだけでは知ることのできないことがたくさんあって、それを知るだけでも、留学する価値はあるなと考えさせられました
というわけで、少し堅苦しいですが、興味深い話だったので記事にしてみました!